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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1、CR1の機能を利用して作成しています。
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この記事では、シンプルなFX手法「フィボトレード」で使う基本的な道具について説明します。道具を知ることはその道で成功するための第一歩です。この記事では7つ道具の概要を説明します。
フィボナッチ・リトレースメント (FR)
フィボナッチ・リトレースメントは、相場の強い動きに対する「戻り具合」を測るために使います。
フィボトレードにおける最重要ツールです。
図では、強い下降(赤太線)が発生したあと、下降した分の61.8%程度まで戻して(赤矢印)下降に転じているのが分かります。
38.2%戻し(FR38.2)と61.8%戻し(FR61.8)が特に重要です。相場によっては50%戻し(FR50)や23.6%戻し(FR23.6)を使うこともあります。
他にもFR78.6、FR88.6、FR91を使うトレーダーもいらっしゃるようですが、フィボトレードでは使いません。
カタカナで表記すると非常に長いので、記事中ではもっぱらFRと表記します。
フィボナッチ・エクスパンション (FE)
フィボナッチ・エクスパンションは、エリオット波動と組み合わせて、強いトレンドの行き先を測るために使います。
図の赤線のV字型がフィボナッチ・エクスパンションの本体で、緑色の矢印の波の行き先を予測するために使います。
FE161.8とFE261.8が特に重要です。図ではFE161.8で少し値動きが停滞しているのが分かります。FE261.8では大きめの反発も見て取れます。このように、FE161.8やFE261.8は相場で意識されることが多いです。
相場によってはFE100を使うこともあります。
他にはFE361.8やFE423.6を使うトレーダーもいらっしゃるようですが、フィボトレードでは使いません。
カタカナで表記すると非常に長いので、記事中ではもっぱらFEと表記します。
エリオット波動
強いトレンドが出るときによく出てくる形(図のオレンジ線)がエリオット波動です。
0→1の部分を1波、1→2の部分を2波、2→3の部分を3波、3→4の部分を4波、4→5の部分を5波と呼びます。
3波が最も力強い動きとなることが多く、1番と4番の価格が揃う形もよく見かけます。
図は上昇トレンドですが、下降トレンドの時にもエリオット波動を使います。形はちょうど図を上下にひっくり返した形になります。3波が一番強く、1番と4番の価格が揃うことがある点も共通です。
なかなかこの図のような美しいエリオット波動に出会う機会は少ないですが、これに近しい形はよく見かけます。
3山
相場は3という数字が大好きです。図では上昇の動きが3回山をつけて、その後下降に転じています。このように、3山は値動きが止まったことを確認する目的で使います。
図は上向きの3山ですが、下降が止まったことを確認する目的で、下向きの「3山」も同様に使います。まあ、下向きは「谷」ではないのか、という議論はあるのですが、「3谷」はなんだか語呂もよくないので、当サイトでは下向きのものも「3山」もしくは「山3つ」と書きます。
移動平均線
フィボトレードでは、直近25本のローソクの終値を単純に平均した「25MA」と直近200本のローソクの終値を単純平均した「200MA」を使います。
「25MA」は単純平均をローソク5本分先にずらして使います(DMA25x5)。記事中では面倒なので単に「25MA」と表記します。
25MAは青で、200MAは赤のいずれも一番細い実線で表示します。
トレンドライン
過去に値動きが抵抗にあったゾーンを結んだ直線が、将来の相場でも意識されることがあるので、図のように線を引いて相場を見ることがあります。この水色の線がトレンドラインです。
トレンド「ライン」という名前ではありますが、フィボトレードでは、その線上ピッタリでで何かが起こるとは考えません。ある程度幅を持ったトレンド「ゾーン」ともいうべき見方をします。
フィボトレードでは、図のように抵抗の揉み合いのあたりを通すようにトレンドラインを引きます。ヒゲ先を結んで引く流儀もありますが、フィボトレードではそのような引き方はしません。引き方のルールについては別の記事で詳しく説明します。
前回上昇(下降)起点とネックライン
前回強く上昇したり、下降したりした実績のある価格帯は、次回も意識されることが多いです。
例えば、図のピンクのゾーンは前回強く下降したところです。上昇してきた値動きがピンクのゾーンでいったん停滞しているのが分かります。この後下降に転じる場合も、図のように上抜ける場合もどちらもありますが、意識されることが多いということを知っておいてください。
水色のゾーンは前回上昇した起点です。こちらは、本格的に上昇する前に少し上昇した先のゾーンで、次回反応して上昇に転じています。このようなライン(ゾーン)をネックラインと呼びます。(先生はエ○ラインと呼ばれており、私も個人的にはそちらを使っていますが、当サイトでは一般的な用語であるネックラインを使用します。)
あ、あと、ストキャスを忘れてました。ストキャスというのは通常のチャートの下に出しているあれです。たまーに見ることがあります。ほんとにたまーに。記事の中でたまに触れるかもしれません。