[FX手法] フィボトレードにおけるトレンドラインの基礎

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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1CR1の機能を利用して作成しています。

トレンドラインは、値動きの中で意識されそうな価格帯を予測するために使います。過去に意識された証拠のあるところを結んだ直線を引くと、未来でもそのラインが意識されることが多いです。

この記事では、フィボトレードで使うトレンドラインの意味や、引き方について説明します。

トレンドラインの描き方(操作)

フィボトレードでは、トレンドラインは「Turquoise(ターコイズ)色の一番太い実線」で描きます。

後で説明しますが、一番太い実線を使うのにはきちんとした理由があります。フィボトレードを学ばれる方は、必ず、一番太い実線を使うようにしてください。

色も、フィボトレードを学ばれる方は同じ色を使いましょう。フィボトレードを学ぶコミュニティでもこの配色を使っています。違う色を使うと、解説の画像と自分のチャートで色を読み替えなければならないので、脳に余計な負担がかかります。手法の理解の本質に関係のないことに脳を使うのは無駄です

では、具体的な描き方です。

RF1をお使いの方は、[/ (め)] キーを押して、トレンドラインを通したい点を2つ順にクリックするだけで簡単にトレンドラインを作成できます。色と太さも、始めからフィボトレードの標準どおりに設定されていますので、楽ちんですね。

MetaTrader 4標準の機能でトレンドラインを引くには、メニューから「挿入」→「ライン」→「トレンドライン」とたどり、始点から終点までマウスの左ボタンを押しながらドラッグします。

描き方が分かったところで、フィボトレードにおけるトレンドラインのルールを説明します。

トレンドラインの意味

フィボトレードでは、トレンドラインは「値動きの抵抗があったゾーン」と捉えます。図のように、トレンドラインの周辺まで含めた領域が、「フィボトレードにおけるトレンドライン」です。

その意味では、トレンドラインは、本当はもっと太い線で引いた方がいいわけです。しかし、MetaTrader 4で引ける線の太さには限界があります。しかなたく一番太い線で代用しているのです。

将来もこのライン(ゾーン)に値動きが戻ってきたときには、値動きが反発したり、揉み合ったりしやすいです。上の例では、左側の2点を結んだトレンドラインが、右側の3点目で意識されて値動きの反発につながったことが分かります。

なお、200MAや25MAでは「ラインにタッチしたらトレード」というお手軽手法がありましたが、トレンドラインにはありません。トレンドラインは、「このゾーンまで来たら値動きをよく見なさい」という合図だと思えばよいでしょう。

フィボトレード的「正しい」トレンドライン

実際のチャートを使って、フィボトレードにおける「正しい」トレンドラインについて説明します。

下図のチャートは2022年7月18日~8月11日あたりのポンド円1時間足です。正しいトレンドラインとNGなトレンドラインを例示しています。

よくある「ヒゲ先を結ぶ」方法は、フィボトレードではNGです。図の桃色のトレンドラインがそれです。

フィボトレードでは、値動きの抵抗があったゾーンを通します。ゾーンを通すためのルールを次で説明します。

トレンドラインのルール

フィボトレードにおける「正しい」トレンドラインを描くためのルールです。

できるだけ明確に説明しているつもりですが、トレンドラインの引き方は、おそらくフィボトレードの手法の中でも説明が難しい部類に入ります。今後の相場分析の記事で使われているトレンドラインも参考になさって、ご自身でたくさん引いてみてください。だんだん分かってきます。

それでは、ルールの説明です。

まず、山の一番高い位置にあるローソクの内側(ヒゲの根っこからヒゲ先までの部分)を最優先で通すように心がけてください。

次に、ローソクが束になっている部分については、束になっているローソクそれぞれの実体内側と実体をなるべく通るように引きます。

このようにトレンドラインを引くと、次回、値動きが戻ってきたときにも意識されることがよくあります。

この例では、上に行こうとする値動きに抵抗するトレンドラインについて説明しました。下に行こうとする値動きに対するトレンドラインも、上下が逆になる以外は全く同様に引くことができます。

トレンドラインの例

トレンドラインの引き方と効き方の例をもう少し出しておきます。少しでもトレンドラインの雰囲気をつかんでいただければ嬉しいです。2022年8月26日~9月22日あたりのポンド円1時間足にトレンドラインを引いてみました。

もちろん、トレンドラインは「そこで必ず反発があります」というものではありません。時にはスルーされることもあります。しかし、多くの場合で、トレンドラインの近くで値動きがもみ合ったり、反発したり、なんらかの「意識された痕跡」が見られます。トレンドラインに近づいたら、反発するのか、抜けるのか、値動きをよく見なければなりません。値動きの見方については、一言で語り尽くせるような簡単なものではないので、今後の記事で追々触れていきます。

まとめ

この記事では、フィボトレードで使うトレンドラインの引き方とその意味について説明しました。

トレンドラインは「ゾーン」で捉えるものですから、できるだけ太い実線で描くことが大切でしたね。また、トレンドラインを引くときは、ヒゲ先ではなく、値動きのローソクの内側を通すのでした。

ルールはこれだけですが、実際に引いてみようとすると、どこに通していいものか迷うこともあると思います。でも安心してください。私も習いたての頃はそうでしたが、数多く引いているうちに自然に引けるようになりました。そんなものです。

それでは、勉強頑張っていきましょう!