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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1、CR1の機能を利用して作成しています。
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あまりにも美しすぎるエントリー・ポイントが出現しました。全フィボトレーダーが全力で勉強すべき値動きです。フィボトレードの基本ルールが大活躍、さらに直前の下降が急なのになぜ「買い」なのか、なぜ売ってはいけないのかなどなど、とても勉強になる相場です。それではどうぞ。
前提
この記事は、フィボトレードの基礎知識が学習済みであることを前提に記述しています。まだ読まれていない方はフィボトレードの基礎知識の記事を先にお読みくださいませ。
まずはエントリー・ポイントから
今回は下図の赤矢印の位置で買うことを考えます。これは絶好の買いのポイントで、事実、2時間半から4時間半で50 pipsほど取れます。しかもほぼ直線で取れるのでとても気持ちがいいわけです。
FXの実力をつけたいやる気のある読者の方は、ぜひ、読み進める前にご自身でケース・スタディーをやってみてください。記事を読んでふーんと言っているだけの怠け者の1000倍(かどうかは知らんがそれぐらい速く)力が付きます。
なにはなくとも環境認識
では、CR1を使って2023年4月26日の朝にチャートを巻き戻してみましょう。こんな感じですね。
朝一にこのチャートを見て考えることはいくつかあります。
- なんかすんげぇ止まってるゾーンがある(4時間足)
- 直近はなんかすんげぇ落ちてる(1時間足)
下降が強いということは売りかな?でも、下げた先で売るのは不利だよな。しかも過去になんかすんげぇ止まってる…
ということで迷う方がいらっしゃるかもしれませんが、この日、売りはあり得ません。
現在値は、4時間足レベルで下げ止まる可能性が高い価格です。
もし4時間足でハッキリ分かる壁で下げ止まっちゃったらどうなるんでしたっけ? ― そう、4時間足レベルの反発になります。
4時間足レベルの反発になった場合、どこまで戻す(上昇する)んでしたっけ? ― 少なくとも下降のFR23.6、多くの場合はFR38.2までの戻しは覚悟しなければいけませんね。
こんな下げ止まりそうなところで売ったら大損するに決まっています。売るのは素人しかいません。
よって、この日は(買える値動きになるかどうかは知らんけど、)買いだけを考えていればよさそうだな、となります。
チャートを大きく広げて確認する
先ほどは概要をサクッとつかむために4時間足、1時間足、5分足の3画面構成のチャートで解説しましたが、トレードの計画を立てるときには必ず、各チャートを大きく広げて確認する習慣をつけましょう。大事なポイントを見落として大損しないために大切なことです。
では大きな時間足から順番に見ていきます。
4時間足
画面右半分で強い上昇が発生して、画面左側の高値を更新しました。
上昇が非常に強かったわけですが、なぜか2回、明らかに上昇を止められた価格帯があります。天井に「何か」いそうです。この「何か」は4時間足では視界に入らないので、日足を見る(もしくは4時間足のローソクを細めて見る)必要があります。探すこと自体は難しくありませんので、読者の宿題にしておきます。
いずれにしても、日足レベルの理由があるところで上昇が2回止まっているということは分かりました。しかも2回目に止められた後は、なかなかの勢いで落ちてきています。
一方で、4時間足全体上昇のFR23.6で前回下げ止まった証拠があります。その左側には最高値に向かう上昇の起点となったもみ合いもあります。現在値は4時間足レベルで下げ止まる可能性が高いゾーンに位置している、と言えます。
今回はチャートの左半分についてはほとんど何も言及していませんが、チャートは必ず広げて確認します。その上で、必要な情報だけを拾う能力を磨くことが大切です。今回はチャートの左半分に見るべきところは少ないですが、左半分に重要な情報が含まれることもあります。
ここまでが4時間足で考えるべきことです。
1時間足
4時間足のFR23.6に当たる価格に水平線を引いておきます。RF1なら、[Shift] キーを押しながら4時間足のFR23.6のラインをクリックすると、下位足にこのラインを一発で引くことができます。
すると、なんということでしょう。露骨にめちゃくちゃ効いているのが分かります。
天井からの下降は強いのですが、これだけ分かりやすい壁をそのまま直線で突き抜けていくことはほとんどありません。このまま戻さずに下げるとしても、ローソク足10本とか20本とか、あるいはもっと、揉みに揉んでようやく抜けていくのが普通です。よって、今売ると反発上昇して大損になるか、長い長い揉み合いに巻き込まれて無駄に疲れるかのどちらかになります。
どちらも嫌ですよね。
売りは数日待っても全然戻さないか、いい形で戻してから考えることです。今日やるべき話ではない。
ということは、今日何かできるとすれば「買い」です。ただし、やみくもに買っても勝てません。フィボトレードでは、下げ止まるべきところで明確な反発があったのを確認して、その押し目から買うのが基本です。
最後に、もし買えたらどこまで戻しそうかを考えておきます。よくあるFR38.2までの戻しで50pips、FR50までなら80pips、FR61.8まで戻ってくれたら110pipsです。十分ですね。
5分足
ということで、明確な上昇と押し目を待ちます。
4時間足レベルで下げ止まりそうな価格帯で、オレンジ線のように明確な上昇が入りました。
あとは押し目こい押し目こい押し目こい押し目こい押し目こい…と呪文を唱えながら待つだけです。押し目が来たら上昇エリオットの3波を狙って買えばOKですね。
はたして、水色の線のようにギザギザと落ちてきて、安値を割ることが難しそうな雰囲気です。
ちょうど上昇のFR61.8まで押したあたりで下げきれないのを確認して買いです。
二つ買いの赤い矢印がついていますが、どちらで買っても構いません。左はときどき負けてもいいから絶対取り逃したくない人向け。右は取り逃してもいいから損はなるべくしたくない人向けです。
買えたあとは、下降のFR38.2まで保有すれば、直線で50 pips強の利益になります。おめでとうございました。
まとめ
今回はフィボトレーダーなら必ず取りたい、上位足の節目でのトレードを扱いました。上位足の節目で明確な反発の上昇を確認して、その押し目を待って買う王道のトレードです。
素数はこのパターンだけをひたすら待っていると言っても過言ではありません。残念ながら、ここまで美しい形はなかなかお目にかかれませんが、大チャンスがやってきたときに正しく反応するためには、日頃の訓練が重要ですね。
それでは、これからも勉強頑張っていきましょう。