ケーススタディー 2023年2月17日

[PR]
裁量トレードの練習・検証作業が劇的に楽しく楽になる 裁量トレード練習ソフトCR1テクニカル分析爆速化ツールRF1
この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1CR1の機能を利用して作成しています。

今回は2023年2月17日のポンド円を扱います。値動きの意味をチャートから読み取り、安全なトレードを目指しましょう。

前提

この記事は、フィボトレードの基礎知識が学習済みであることを前提に記述しています。まだ読まれていない方はフィボトレードの基礎知識の記事を先にお読みくださいませ。

4時間足

チャート全体で見ると、2022年10月の高値からの大きな下降があって、FR38.2まで戻して、いったん安値を試したものの、下に抜けきれずに強く上昇してきています。

現在値は大きな下降のFR38.2あたりで何度か上昇が止められた証拠のあるゾーン(薄く緑で塗ったあたり)から少し下がってきたところです。

このように、4時間足では、相場のおおまかな現在地、相場の状況を確認する(環境認識する)ことが大切です。

1時間足

4時間足では、「4時間足レベルで意味のある場所で上昇が止められて下降してきたところ」という環境認識でした。

この下がり方がミソです。1時間足で詳しく見て見ましょう。

4時間足の下降のFR38.2は、4時間足レベルで何度か上昇が止められた証拠もあるゾーンなので、上昇がそのまま素通りする可能性は低いです。普通はいったん下がるのですが、この下げるべき場所からの下がり方を観察して、値動きの意味を考えるのがフィボトレーダーの仕事です

さあ、買いますか?売りますか?

4時間足レベルの節目からの下がり方が鋭く大きければ、戻しからの売りを考えます。

今回はギザギザ下がってきているようなので、上昇の方が強そう(下降がそれほど強くなさそう)です。よって、下がりきったところで買いたいと考えます。上昇のFR38.2、FR50や200MAあたりに図の青線のような感じで落ちてきてくれると嬉しいですね。

上図のような下がり方を想定した場合、①のあたりで買えると理想的です。このような値動きになると仮定すると、買えるのは数営業日後ですね。これは週単位のシナリオとして取っておいて、数日後このような値動きになっていたら喜んで買えばいいと思います。

もし今日何かしたいなら、図のFR38.2あたりからの上昇を狙って②のゾーンでの買いを狙うことになります。

気をつけたいのは、②からの買いを狙う場合、上図の強い上昇に対する押し目買いをするにはちょっとタイミングが早いということです。これは感覚的なところもあるのですが、上昇に対する下降の所要時間がまだ十分ではない。本当はもう少し右下、①あたり(ギザギザの下降の5番)まで引きつけたいのです。

よって、この日は買えたら買うが無理はしない、という方針でいきます。

ではこの後の値動きを見ていきましょう。

5分足

ということで、5分足を進めてみると、朝方の買いができそうですね。

ただ、フィボトレーダーとしてはFR38.2までの下降の可能性を当然考えます。FR38.2との間にスキマがあいた状態からの買いはやりづらいです。よって、1-2-3と3回止まったところでは、「あれ?下げないの?本当に下げないの?」と思います。ということで、④からの買いはあまりお勧めできません。

⑤での買いも怖いところです。④からいったん上昇しかかったものが、5分足レベルで直近の安値を割ろうかという勢いで下げてきた後です。右側が見えていない状態ではきっと買わないでしょうね。

⑥の陽線を見せられてようやく、これはFR38.2まで下がらないようだと思えてきます。買うならここでしょう。

まだ本格的な上昇は先だろうというシナリオでした(1時間足の説明を参照)ので、利確は20 pipsです。

FR38.2までの下げが怖くて買えなかったとしても恥じることはありません。最悪なのは上がった先、利確の★がついているあたりで買って負けることです。何もしなければプラマイゼロ。大半が負けているFXの世界でプラマイゼロなら上出来です。

まとめ

今回は2023年2月17日のポンド円の相場を扱いました。

4時間足では、天井になるかもしれないところから実際に下げてきたところだという状況把握、環境認識を行いました。

1時間足では、4時間足レベルの壁からの反発下降の割りには落ち方が鈍い(ギザギザ落ちてきている)点をふまえて、買いのシナリオを立てました。ただし、本命は数日後であって、この日の買いはあまり無理をしないというシナリオでした。

5分足では上昇FR38.2までのスキマを気にしつつ、これ以上落ちないことを慎重に確認して買いのエントリーをして、短く利確しました。

実はこの後、相場はグイグイ上昇していくのですが、この日のこの時点でそれは予測できません。あくまでこのあと起きうる値動きを想定して、安全に利益を積み重ねていくことが大切ですね。

今回はここまでです。勉強頑張っていきましょう。