[FX手法] 1時間足200MAでの反応を取る(初心者向け)

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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1CR1の機能を利用して作成しています。
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前回の記事では、200MAは相場で意識されやすいことをご紹介しました。今回は、1時間足の200MAを使って初心者でも簡単に20pipsを獲得する方法を説明します。

トレンドが出ているときの1時間足200MAを使う

200MAについては前回の記事で概要を説明しているので、この記事の前に読んでおかれることをお勧めします。

今回使うのは200MAの中でも特に重要な、1時間足の200MAです。トレンドがハッキリと出ているときは、以下の画像の右側の矢印のところのように、値動きが1時間足の200MAにタッチすると反発が起きやすいです。

この性質を使って、簡単に20 pipsを抜いていきます。

1時間足200MAでの値動きの確認方法

それでは実例を見ていきます。まずは上のチャートで取り上げたところからです。

例によってポンド円の1時間足を使います。

ところで、「フィボトレードを学ぶための準備 その3」の記事で説明したとおり、みなさん、既にRF1ShiftChartは導入済みですよね。導入していないと非常に学習の効率が悪くなります。まだ導入していなかったよという方は、ぜひフィボトレードをご自身で学習される前に導入してください。ほんと、悪いことはいわないので。

1時間足の200MAタッチの位置に垂直線を引く

トレンドがハッキリしているところで1時間足200MAに値動きがタッチしているところを見かけたら、まずはそのローソクに目印の垂直線を引きます

この垂直線は、1時間足に引くと5分足や4時間足にも同じ時刻にも表示される、特別な垂直線です。MetaTrader 4の標準機能では引けませんので、RF1ShiftChartなどのツールを使って引きます。RF1の場合は[V]キーを押すとプレビューが表示されますので描きたい位置でクリックします。ShiftChartの場合は、[L]キーを押すと垂直線が現れますので、下図の位置に移動させます。

4時間足、1時間足、5分足を3分割画面で表示する

1時間足で垂直線を引いた部分の値動きを5分足で確認します。

画面いっぱいに表示していた1時間足を通常のサイズに戻し、4時間足、1時間足、5分足の3分割表示にします。先ほど引いた垂直線が4時間足と5分足にも表示されていますね。

このとき、チャートの大きさが変わる関係で、先ほど1時間足で引いた垂直線が行方不明になってしまう場合があります。でも慌てなくて大丈夫RF1の場合は、他の時間足で見えている垂直線を素早く3回クリックしてください。

すると、このように、全チャートその垂直線の位置に戻ってきます。チャートをスクロールして垂直線を探す必要はありません。

縦線が同じ時刻を指しているので、「5分足のこの場所は1時間足ではどこだっけー」と探し回る無駄な時間がなくなります。

過去に何名か、強情にもRF1ShiftChartもなしにマルチタイムフレーム分析を頑張っている人を見たことがあります。彼らは数千円をケチったばっかりに人生の貴重な時間を何時間も何時間も無駄にしているわけです。言葉は悪いですが、間抜けにもほどがあります。頑張るところが違います。

まあ、余計な話は置いておいて、肝心な話をしましょう。

1時間足の200MAにタッチしたらエントリー

1時間足の200MAにタッチしたらエントリーします。200MAで反発する値動きを狙うので、今回の場合は「買い」ですね。

分かりやすいように、5分足に1時間足200MAのライン(赤水平線)を表示させました。タッチしたところできれいに反発しています。

わずか15分ほどで、20pips獲得できました。

200MAトレードの「大切なこと」

何も考えずにタッチしたらエントリーするだけのこの方法ですが、大切なことがありますのでここで説明しておきます。

1時間足200MA限定

この方法は、1時間足の200MAに限定して使います。

4時間足や5分足の200MAでも反応があるにはあるのですが、フィボトレードには適していません。「4時間足200MAタッチでエントリー」や「5分足200MAタッチでエントリー」は他の理由と組み合わされない限りやりません。

もたもたしない

200MAタッチでエントリーすると決めたのなら、迷ってはいけません。フィボトレードでは基本的には「値動きをよく見て」エントリーしますが、200MAでトレードするこの方法の場合は別です。タッチした瞬間にエントリーです。反応を取ろうというトレードですから、既に反応があって値が動いた後にエントリーするようでは手遅れです。

利確は20pips【超重要】

この方法でエントリーした場合、利確は20pipsにします。

先ほどの例を見ると、もっと利益を伸ばせそうに見えます。でもね、1時間足200MAで実際どれぐらい反発するのかなんて分からないんですよ。トレンドがしっかりしているところの1時間足200MAなら「少しは反応するだろう」との見立てで行うトレードです。堅実なところだけいただくのが正しい。

もちろん、フィボトレードを学習していくうちに相場の環境認識がしっかりできるようになって、ここが大きめの反発が期待できるところだという自信があるのなら利益を伸ばすこともできます。でも、この方法を聞いて「おお、すごい」と思う程度の実力の人が、そんな高度なことをできるとは思えません。

もし先生の言うことをを聞かずに利益を伸ばそうとするとどうなるか。別の場所を見てみましょう。

2022年4月22日です。

1時間足200MAで買うと20pipsなら取れますが、その後放置すると大損失です。

まあ、この場所は200MAの傾きはしっかりついているとはいえ、この「タッチで買い」はやめておいた方がいいところなんですけどね。この記事の本題ではないのですが、一応理由を説明しておきますと、1時間足と4時間足で見えている高値が「週足レベルのFR61.8」という非常に重要なゾーンで、そこから明確に、しかも非常に強く下げてきているからです。「週足レベルの壁からの本気の下降」vs「たかが1時間足の200MA」という構図で、1時間足の200MAに勝ち目があるか非常に怪しいところです。買う気にはならないですよね。

このあたりは今は理解できなくても大丈夫です。勉強を進めていくとある日「ああ、あいつの言っていたのはそういうことか」と分かってきます。

エントリーしたら名人様しない

1時間足200MAでエントリーすると、最初の例のようにすんなり20pips取れることもありますが、逆行したあげく数時間待たされてようやく20pips獲得できることもあります。下手をすると、20pips伸びずにどんどん損失が膨らんでいくことだってあります。

派手に100pipsも200pipsも逆行した場合までポジションを持ってろとは言いませんが、多少の逆行は耐えなければなりません。ポジションを持って、エントリー後の値動きを観察するのが非常によい勉強になるからです。この記事を読んでいる人は、当然、デモトレードから始めているはずです。デモトレードの資金をいくら溶かしたって何の実害もないじゃないですか。だったら、多少の逆行で損切りしてはいけません。

紹介しておきながら身も蓋もない話ですが、実際のところ、私は1時間足200MAでのトレードがそんなに勝率がいいとは思っていませんまだFR38.2の方がマシです。

それでも、私は、初心者にはまず、傾きのある200MA(やFR38.2)でトレードしてみることをお勧めします。何の根拠もないところで適当にエントリーして値動きを観察するのとは違う学びがあります。

値動きを見ていると、1時間足200MAでエントリーするとその後どうなるのか、ということが身をもって体験できます。利益が取れなかったとしても、学びが多いんですよね。なぜ今回はすんなり上昇しないのか、なぜ今回はすんなり上昇したのか、なぜ今回は反応がほとんどなくて失敗したのか、200MAを突き抜けてしまうときによくある値動きはどのようなものがあるか、考えれば考えるほど、自分の血肉になります。最初は勝ち負けなんてどうでもいいです。

この方法は初心者向きです。フィボトレードを学んで行くにつれてもっと確実に取れる相場が分かってくると、だんだん簡単だけど勝率の下がるトレードはやらなくなります。それでも初心者がフィボトレードを学ぶ入り口として、この方法には大きな意義があります。

まとめ

今回は1時間足200MAでの簡単お手軽トレードをご紹介しました。

トレンドがハッキリ出ている場所での1時間足200MAは値動きが反応しやすいという性質を使って、反発を取るトレードでした。堅実に20pipsで利確することが大切なのと、勝率がそこまでよいわけではないですが、逆行しても値動きを観察することが非常によい勉強になるというお話もしました。

当然、やる気のある人は、自分の手と頭を使って、1時間足200MAでの値動きをチェックしますよね。2、3カ所じゃないです。何十カ所も、1時間足200MAで値動きがどうなっているか確認するんですよ。この方法で勝てるところ、負けるところの値動きを確認するんです。努力しない人にお金は降ってきたりはしません。

では、勉強頑張っていきましょう。