[FX手法] フィボトレードにおける移動平均線

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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1CR1の機能を利用して作成しています。

この記事では、フィボトレードで使用する移動平均線について説明します。フィボトレードで使う移動平均線は2種類だけ。単純移動平均線の200MAと25MAだけです。2つの移動平均線のフィボトレード的正しい使い方を習得しましょう。

200MA(単純移動平均線200MA)

単純移動平均線200MA(以下、単に「200MA」と書きます)は、直近のローソク200本分の終値を単純に平均した値をつないだ線です。フィボトレードでは、赤色、太さ1の実線で表示させます。

フィボトレードを学ぶための準備 その2」の説明の通りにチャートをセットアップされた方は、既に正しい設定でチャートに200MAが表示されているはずです。表示されていない場合は、「フィボトレードを学ぶための準備 その2」の手順をもう一度やってみてください。

200MA、特に1時間足の200MAは相場で強く意識される傾向にあります。次に示すチャートは2022年8月22日~9月16日までのポンド円1時間足です。

右側の赤点線で囲んだ部分のように、トレンドが強く、200MAにハッキリと傾きがついているときに200MAにタッチすると、反応がある場合が多いです(100%ではない)。

上図の左半分は200MAがほとんど水平で、明確なトレンドがない状態と言えます。このようなときでも、200MAでローソクの実体が止められていたり、ヒゲで効いていたり、揉んで最終的には抜けたりと、形態は様々ですが、明らかに200MAが意識されています。

実はこのような傾向は4時間足や5分足でも見られます。フィボトレードでは、各時間足の200MAがあるところでは、反発する値動きや揉み合う値動きになる可能性を考慮してトレードします。

25MA (ディナポリの移動平均線25×5)

ディナポリの移動平均線25×5(当サイトでは単に「25MA」と書きます)は、直近のローソク25本分の終値を単純に平均した値をつないだ線を、ローソク5本分未来の方向にずらしたものです。フィボトレードでは、青色、太さ1の実線で表示させます。

フィボトレードを学ぶための準備 その2」の説明の通りにチャートをセットアップされた方は、既に正しい設定でチャートに25MAが表示されているはずです。表示されていない場合は、「フィボトレードを学ぶための準備 その2」の手順をもう一度やってみてください。

フィボトレードで特に重要なのは、1時間足の25MAです。強烈なトレンドが出たときに、久しぶりに1時間足25MAに戻ってくると、そこでレートが反応しやすいという性質があります。下図では25MAを突き抜けているように見えますが、25MAでいったんレートが反応しており、30 pipsあまり上昇しています。

このように、強烈なトレンドが出ているときに25MAでトレンドの方向にトレードすると、利益を上げられる可能性が高くなります。

重要なので繰り返しますが、25MAは強烈なトレンドが出ているときにだけ使います。「強烈なトレンドが出ているとき」がそうそうないので、あまり使う機会はありません。まあ、年に10回も使うかどうかぐらいの使用頻度と思っておけばよいでしょう。

移動平均線に関する注意

この節では、主に他の手法を学んだことのある方向けに、フィボトレードにおける移動平均線に関する注意事項を述べておきます。

200MA、25MA以外のMAは使わない

過去に他の手法を学んでいたり、自己流でいろいろと手法を考えたことのある人は、「いやいや、21MAの方が使えるぜ」とか「単純移動平均線(SMA)なんて時代遅れ。俺はイカした指数移動平均線(EMA)を使うぜ」とかいう人がおられます。

フィボトレードを学ぶのなら、200MAと25MA以外はきれいさっぱり忘れてください。フィボトレードで使うのは200MAと25MAだけです。EMAは使いませんし、他の期間のMAも使いません。

勉強会の中の人はもう1本別の移動平均線を使いますが、まあ、それがなくてもフィボトレードの学習にさして影響はありません。当サイトの説明の中でも使用しません。

移動平均線は2本だけ

ネットを徘徊していると、こういうチャートを見かけることがあります。

虹のように美しいチャートですね!とかいっている場合ではないです。あなたはいった何がしたいのですか?芸術的なチャートを表示して鑑賞したいのですか?お金を儲けたいのですか?

当然お金を儲けたいに決まっていますよね。じゃあ役に立たない線を何本も引くんじゃなくて、使える移動平均線を2本だけ、200MAと25MAだけを表示するようにしましょう。

他の人よりたくさん移動平均線を表示すると優位に立てるのではありません。使える線だけを表示するから他の人より優位に立てるのです。使えない線を何本引いても無駄です。ほら、中学校の数学(幾何)で使えない補助線いっぱい引いたりしませんでしたか?

ゴールデン・クロスやデッド・クロスは使わない

巷によくある移動平均線の使い方として、短期、中期、長期の移動平均線が交差したら買いとか売りという「手法」(笑)があります。ゴールデン・クロスとか、デッド・クロスとか呼ばれている方法です。

フィボトレードでは2本の移動平均線を使いますが、「ゴールデン・クロス」や「デッド・クロス」は使いません。忘れてください。

まとめ

本記事では、フィボトレードで使用する2つの移動平均線、200MAと25MAについて説明しました。

特に1時間足の200MAや1時間足の25MAが重要でしたね。他の時間足でも200MAや25MAは意識されることが多いです。

本記事ではごくわずかな例しか紹介していませんが、もちろん、フィボトレードを学ぶ意欲的な皆さんなら、他の場所ではどうなっているか気になって、既に確認されていることでしょう。自分の手と頭を動かして、能動的に学んでいきましょうね。

明るい未来に向けて頑張りましょう!