[FX手法] エリオット波動のとても大事なこと

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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1CR1の機能を利用して作成しています。

この記事では、エリオット波動についてまだ触れていなかった「とても大事なこと」を説明します。エリオット波動はとくに「正しい」使い方を知っていれば、とても有能なツールです。FXでチャンスをつかむために、絶対に外せないポイントを説明します。

ポイントを押さえてエリオット波動を「正しく」使う

エリオット波動は「正しい」使い方を知っていれば、とても有能なツールです。

エリオット波動は特に使う人の理解力が試されるツールとも言えます。正しい使い方を知らなければ本当に全く使えないゴミになってしまうからです。正しく使えなければゴミ、というのは他のツールも同じなのですが、エリオット波動は特にその傾向が強いツールです。

エリオット波動のことを正しく理解して、正しく使ってあげましょう。

完璧なエリオット波動は珍しい

前回の記事ではエリオット波動の実例をいくつか見てみました。

ご自身でエリオット波動を探された方は気付いたかもしれませんが、実際のところ、完璧なエリオット波動は非常にまれです。本物のチャートで見られるエリオット波動は、2波や4波の値動きが強かったり、5波が3波よりも伸びていたりと、いろいろ形が崩れている場合がほとんどです。実際のトレードでは、「理想的な形からの崩れ」も環境認識に利用します。それはおいおい別の記事で説明していきます。

エリオット波動は3波までが美しければ十分使えます。エリオット波動は3波でトレードするためのツールと言っても過言ではありません。

ぐちゃぐちゃのところをエリオット波動だと言い張るのも問題ですが、あんまり完璧なエリオット波動を求めすぎないことも、また大切です。

エリオット波動は「仮定して」使う

前回の記事では「エリオット波動はこういうもの」ということを理解するために「エリオット波動を探す」という試みをしました。

しかし、実際のトレードでは、実はできあがったチャートからエリオット波動を探してもあまり役に立ちません。前の記事でも触れたとおり、エリオット波動は「今後この値動きがエリオット波動になると仮定すると」という使い方が最も効果的です

次回以降の記事では、エリオット波動を使ってトレードの計画(シナリオ)を立てて、トレードするまでを取り上げていきますので、ご期待ください。

なんでもエリオット波動に当てはめない

エリオット波動を教わると、なぜか「エリオット波動だけで相場がすべて解明できる!!!!!!」と勘違いする人が一定数現れます。そういう人のチャートは無数の「012345」でカオスと化します。これは絶対アカン例です。重症のエリオット中毒。

エリオット波動って、ぶっちゃけた話、上昇形の3波で買うため、下降形の3波で売るために描くものです。なーんも考えずに、目的もなくただ012345とチャートに描いても儲かりませんって。

エリオット波動は「1つのトレンド」を表す

エリオット波動は1つのトレンドを表します。よって、エリオット中毒患者さんのように、明らかに1つのトレンドであるところに複数のエリオット波動を捉えることはしません。この上昇トレンド全体にエリオットの形が出ていれば大きく012345と番号を振るかもしれませんが、この値動きにはエリオット波動は使いません。

ところで、この部分、1時間足では単なる強い上昇にしか見えませんが、同じ部分を4時間足で見てみると、なぜここがこんなに強い上昇になったかが分かります。4時間足はこうです。分かりやすいように、4時間足でも上図の矢印にあたる部分を桃色にしておきました。

より大きい4時間足の上昇エリオット波動の3波だったというわけです。なるほど、上昇が強いわけです。

まとめ

今回の記事では、エリオット波動の「正しい」使い方と「間違った」使い方の例を示しました。

繰り返しますが、エリオット波動は正しく使えなければ、即、ゴミと化します。特に「完璧を求めすぎない」「仮定で使う」「エリオット中毒厳禁」という点はしっかりと押さえておくべきでしょう。

次回以降はエリオット波動を使ったトレードの例をいくつか紹介していこうと思います。