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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1、CR1の機能を利用して作成しています。
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今回の記事では、安全にトレードするための超重要技術のその1として、「押し目買い」について説明します。前回の記事で、上昇トレンドなら買いを考えましょうと言いました。しかし、本当にFXで勝ちたいのなら、上昇トレンドだからといって、いつでも買っていいわけではありません。いつ買うのが安全なのでしょうか?
上昇トレンドでも、いつでも買っていいわけではない
前回の記事で、上昇トレンドでは買いを考えた方が勝ちやすい(負けにくい)という話をしました。それは当たり前なのですが、安全に勝ちたいのなら、買う場所はきちんと選ぶべきです。
前回の記事と同じ場所のチャートで説明します。上昇トレンドですが、図の赤矢印のところで買いますか?120pips近く儲かっていますね。ナイストレードでしょうか?
いやいや。でも買った直後から値は下がり始めていますね。途中で最大で110pipsもの含み損を抱えています。
デモトレードならお勉強代だと思って放っておけますが、大金がかかっていては心中穏やかではありません。実際に含み損が最大に達した瞬間のチャートはこんな感じです。
1時間足の最後のローソクはものすごい陰線になっています。実際にリアルタイムでこのチャートを見ていたら、「このまま奈落の底まで下げちゃったらどうしよう…」という気になります。含み損に耐えきれなくなって損切りしたくなるのもこのあたりです。(で、だいたいその直後に反発してムキーってなるんですよね。)
こんな恐怖としょっちゅう戦っていると、精神が消耗してしまいます。しょっちゅう精神をすり減らしていると長くトレーダーを続けていくことができません。トレーダーを長く続けられないとお金が増えません。残念ですね。
先っぽで買うな
では、どこで買うと安心安全なトレードができるでしょうか。
安全なトレードのためには「上がった先っぽで買うな」という格言があります。先ほどから出しているチャートをさらに巻き戻して、エントリーした瞬間のチャートを確認してみましょう。
いやぁ、実に先っぽですね。なんかね、高値を更新して元気のいい陽線がズバーンと出たので、どんどん上昇していくような気がしちゃうんです。思わず買いそうになりますよね。気持ちは分かります。
でも、あなたがFXで勝ちたいなら、絶対に先っぽで買ってはいけません。
伸びた先というのは、安く買えた上手な人がそろそろ利確を考えるところです。新規でエントリーするところではありません。お祭りはもう終わったのです。片付けの始まったお祭り会場に意気揚々と乗り込むなんて、間抜けにもほどがあります。
先っぽ買い、ダメ、ゼッタイ
押し目で買え
上昇トレンドでは、まず買いを考えます。その上で安全に買うには、基本的には押し目で買います。応用として、待っても全然下がらないなら買う場合があります。
伸びた相場は、どこかでいったんは下がろうとします。
その下降の様子を見て「これは下がらんな」となったところで買うと勝ちやすいです。
「これは下がらんな」にはいろいろな形があります。ありすぎて1つの記事には書ききれませんので、今回は1つだけ例を示します。
押し目を測るにはフィボナッチ・リトレースメント
フィボトレーダーは、大きな上昇を見たら0.1秒でFRを当てます。
FR23.6、FR38.2、FR50、FR61.8などの意味のある価格まで、ゆっくりギザギザと下げてきて、下げ止まったら買います。ゆっくりギザギザ下げてくるということは、全体として上昇の力の方が強いという証拠です。ならば、下げ止まったタイミングで買えば利益になる可能性が高い。
ゆっくりギザギザと下げてくるというのが大事です。意味のある価格まで急角度で下げてきた場合は、買いません。それは(少なくとも短期的には)下降が強いってことですからね。買いは危ないです。
買い逃しますが…
今回の場合はFR23.6までも戻さずに上昇してしまいましたので、このシナリオでは残念ながら買い逃すという結果になります。(買う方法はありますが、話が長くなるのでまたそれは別の機会に。)
押し目で買えといいながら、買えない例を出してしまって恐縮です。まあ、大丈夫ですよ。買い逃しても損失ゼロです。上昇トレンドだからといって、変なところで買って変なところで損切りすると-110pipsです。
どっちがいいですか?そりゃあ、損失ゼロの方がマシですよね。
今後、浅い押し目で買う話もいずれはしようと思います。しかし、まずはしっかりとフィボトレードの基本に則って相場を分析し、分かりやすいところでトレードする習慣をつけるのがよいです。
押し目を待って買う。待っていて置いていかれても悠然と見送れる。安全な分かりやすいところだけでトレードする。
これができたら相場で勝ち残れます。お金が増えます。
まとめ
長々と書きましたが、結局大切なことは「上がった先っぽで買うな、押し目で買え」ということです。
上昇トレンドの押し目で買うとお金が増えます。先っぽで買うとクソです。
ご自身が先っぽでトレードする癖があるなら、先っぽでトレードしないだけで、トレードの成績がみるみる上がります(真実)。心当たりのある方は試してみてくださいね。
では今日も勉強頑張りましょう。