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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1、CR1の機能を利用して作成しています。
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相場には、「前回強く上昇した起点の価格では再び上昇しやすい」「前回強く下降した起点の価格では再び下降しやすい」という傾向があります。この記事ではこれらが相場でどのように機能しているかを見ていきます。特に値動きが反転しやすいポイントである「ネックライン」についても、実例を使って説明します。
前回強く上昇した起点の価格では再び上昇しやすい
言葉で説明するよりもチャートを見た方が話が早いので、チャートを見ましょう。
2022年10月6日、ポンド円1時間足です。ちょうど赤枠点線で囲った部分の真ん中に、目立つ陽線があるのが分かるでしょうか。
いったん価格が上昇し、ローソクが上の方に飛んでいきますが、しばらくして水色のゾーンに戻ってきたところで値動きが反発上昇しているのが分かります。このように前回強く上昇したところは、価格が戻ってきたときにいったん反発の上昇が起きやすいです。(※反発の上昇が「起きやすい」のであって、「起きる」とは言っていない。)
一番低い位置にあるローソクのV字の内側から上昇直前の安値の間が「値動きが止まりやすいゾーン」です。特にゾーンの上端はネックライン(エ○ライン)と呼ばれ、値動きが止まるかもしれないゾーンの中でも特に、反発が起きやすい価格を示しています。
前回強く下降した起点の価格では再び下降しやすい
逆の下降バージョンも例を見ておきます。2022年8月17日、ポンド円1時間足です。下降バージョンなので、ネックラインは「値動きが止まりやすいゾーン」の安値側になります。いったん下降した値動きが戻ってきたときに、値動きが止められて再び下降に転じているのが分かりますね。
この法則は決済に使う
フィボトレードでは、この法則は決済に使います。
例えば、あなたが運良くいいところで買えて、グイグイ上昇していく相場を嬉しそうに眺めているとします。そうすると次に全力で考えるのは、どこで利食うか、ですよね。
ネックラインはいったん値動きが反発しやすいところなので、せっかくグイグイ上昇してきたのに、そのまま持っていると値下がりして利益が減ってしまう可能性が高いです。よって、ネックラインでいったん利食いしておこう、という考えになります。
例えば、先ほどの例では5分足を細かく見ると図の矢印の位置あたりで買うことができます。前回下降起点のネックラインで利確すると、ほぼ直線で70~80pips取ることができます。とてもスマートなトレードですね。
ネックラインで利確しなかった人は、その後5~6時間上下に揉まれて辛い思いをした挙げ句に、ネックラインと大差ない利益で利確するか、利確を逃して下降してしまってブチ切れたりします。
じゃあ、どうするのがいいんですか?ネックラインで利確するのがいいですよね。
この法則はエントリーには使わない
前回上昇起点や下降起点で値動きの反発が起きることが多いのなら、そこで新規にエントリーすれば儲かるのでは、と思う人もいるでしょう。
しかし、フィボトレードでは、単に前回上昇したところだから、下降したところだから、という理由だけでエントリーすることはしません。
反発は大きいことも小さいことも、全くないこともあります。利食いに使う分には実際に反発しようがしまいがどうでもいいのですが、適当にエントリーして反発しなかったら損失になります。
他の複数の根拠と組み合わせてエントリーできると判断すればエントリーすることもありますが、それはややレベルの高いお話なので今は気にしなくてもよいです。今のところは、前回上昇起点、下降起点まで値動きが戻ってきたら、利益の出ているポジションは決済する、と覚えておけばよいです。
まとめ
この記事では、前回強く上昇または下降した価格帯では値動きの反発が起きやすいことを説明しました。ネックラインと呼ばれる価格では値動きの反発が特に起きやすいため、利益の出ているポジションはネックラインで利確するのが堅実だという話をしました。
ぜひ、皆さんもチャート上で同様の値動きを探してみてください。自分の手と頭を使って勉強すると、自分の力になります。
それでは、勉強頑張っていきましょう。