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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1、CR1の機能を利用して作成しています。
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今回の記事は、マルチタイムフレーム分析を正しく使って楽に利益を抜きましょうというお話の前振りです。ただ勝つだけだと面白くないので、まずは間違った分析で負けてしまったメシウマトレードを思いっきりバカに反面教師にしましょう、というお話。
他人の爆損で飯がうまい
まずは上位足の環境認識から
今回取り上げるのは2021年12月6日のポンド円です。
まずはこの日の朝一番のチャートを4時間足から見ていきます。
誰がどう見ても下降が強いです。下降が強いので、売りを考えます。
次に1時間足です。やっぱり下降が強いので売りたくなります。下げた先で売るのはリスクが高いので、戻しを待って売りたい。
チャンスを待つ
ということで、「戻したら売り」をする計画でこの日の相場を迎えます。
相場が始まって8時間半たちました。時刻は日本時間2021年12月6日15:30です。
5分足を見ると、下降のFR38.2できれいに抑えられています。上側にトレンドラインも引けます。上昇が3回止まり、3回目のところはさらに小さく3回止まっています。満を持して、直近安値ぐらいまでを狙って売ります!!
とにかく下降が強い状況だし、上昇が止まりそうなところで止まったこともバッチリ確認したし、完璧な戻り売りですね。ここから直近安値まで、余裕をみても30pipsは手堅そうです。やったね!
大失敗!!!爆損!!!メシウマ状態!!!
大変残念ながら、この後の値動きはこうなりましたwww
バッイーーーン(急☆上☆昇)
順張りで、FR38.2も使ったし、トレンドラインも使ったし、3回止まるのも待ったのに、ひどい仕打ち。
さて、何がいけなかったのでしょうか。
正しいマルチタイムフレーム分析
ここで、マルチタイムフレーム分析の導入をまだ読まれていない方は、先に読んでおいてください。
4時間足レベルの壁
この相場をもう一度見直してみましょう。
4時間足も1時間足も、直近の下降が強いのは事実です。下げた先っぽで売るのは危ないから、戻しを待つという考えも正しい。
では、どこまで戻したら売れそうでしょうか?
もう一度4時間足を見てみましょう。何か左側にありますね。
前回ここから4時間足レベルの上昇が発生しています。ということは、今回もここで下げ止まって4時間足レベルの反発が発生する可能性があるということです。(あくまで「可能性」です。)
4時間足レベルの戻しを想定する
もし4時間足レベルの反発が起きたら、どれぐらい戻すでしょうか。
少なくとも4時間足レベルの下降に対するFR23.6までの戻しを想定しておかなくてはいけませんね。
それなのに、売った瞬間の4時間足はこうです。5分足に引いていた下降のFRも、4時間足にむりやり描いてみました。(見えますか?)
これじゃあほとんど、先っぽ売りですね。
先っぽで売るのはクソだと言う話は以前にしました。
5分足で戻しを待って売ったつもりでしたが、4時間足ではまだ全然戻していなかったのです。
この4時間足のFRは非常に大きく、FR23.6までまだ150pipsぐらいの値幅があります。売って上昇してしまった場合、FR23.6で止まって落ちてきくれれば助かるかもしれませんが、さらに上を目指された場合は破産不可避です。
直近安値までの30pipsを狙ったばっかりに破産はアホらしいですよね。
じゃあ先ほどのところは、すくなくとも「まだ売りを考えるべきところではなかった」ということになります。
こんなに下降が強いのに
マルチタイムフレーム分析でこのような失敗をする人は、だいたい
こんなに下降が強いのに150pipsも上昇するはずがない
と思ってしまうものです。
そう思ってしまう方は、前回の記事をきちんと理解できるまで読みましょう。
きちんと理解せずに大損ぶっこいても知らないからね。(まあ、大損ぶっこいてくれる人がいるから我々が稼げるわけで、そういう意味では大損ぶっこいていただくのは大歓迎なんだけど。)
まとめ
今回は、大失敗したトレード例を説明しました。4時間足レベルの壁からの反発を考慮せずに、5分足で戻したからと売ってしまったのがいけなかったですね。
5分足で売れそうと思っても上位足から見ると売りは不利、という状況があることを理解できたと思います。上位足で相場の状況を正しく理解しておくことが大切です。
次回は同じ場面を使って、逆に買いで利益を抜くお話をします。相場の状況が正しく分かっているとサクッと利益が抜けます。お楽しみに。