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この記事のチャート画像は、MetaTrader 4、RF1、CR1の機能を利用して作成しています。
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今回の記事ではトレンドが転換するときによく見られる値動きを説明します。フィボナッチ・リトレースメントを使ってトレンドの変わり目をつかむ考え方を理解しましょう。
まずは実例から
今回は2022年4月21日~22日にかけての相場を扱います。
例によって1時間足を画面いっぱいに表示させ、2022年4月22日が右端に来るようにスクロールしましょう。
実はこの前々日、2022年4月20日はとても興味深い日でした。というのも、ここはずっと続いてきた上昇トレンドが、もしかすると転換するかもしれない場所だったからです。上のチャートに少し補足情報を書き加えると、下の図のようになります。
ここから落ちるかもしれないと思っていたゾーンから、実際に強く100 pipsほど下げました。そして今、値動きは戻しの上昇の途中と思われます。
このようなケースでFR61.8が活躍します。
トレンド転換するかもしれないときのFR61.8
さて、詳細は後ほど種明かししますが、今回の「落ちるかもしれない」ゾーンというのは、もう少し言うと「ここからめっちゃ落ちるかもしれない」というゾーンです。
ただし、強い上昇トレンドからいきなり強烈に下降するということはほとんどありません。だいたいの場合、「ここから下降トレンドになるかも」というゾーンでいったん下降があったあと、いったん上昇して、それでも直前の高値を超えられなければ本格的な下降が来るというのが普通です。
今回の例でも1時間足は明らかに強い上昇トレンドです。画面の左端から右端までずっと上昇してきています。
そして、落ちるかもしれないところから実際に落ちました。
この値動きを見たら、フィボトレーダーはすぐに、最高値からのフィボナッチ・リトレースメントを引きます。
下降のFR61.8が効いているようなので、これより上に上昇できないようなら売ってみようという発想になります。
5分足で売るタイミングを探す
ここからは3画面(4時間足、1時間足、5分足を同時に表示した画面)で進めます。5分足には、分かりやすいように1時間足下降 FR61.8 と同じ価格に赤い水平線を引いておきます。この水平線は、RF1をお使いの方なら1時間足の FR61.8 の線を[Shift]キーを押しながらクリックすると簡単に引くことができます。
このまま6時間ほど時間を進めて、日本時間 2022年4月22日12:05 の状態がこれです。
なんということでしょう。
1時間足でも主になる下降に対して FR61.8 まで上ってきて3回止まっています。
しかも、1時間足の3山目のところでは、5分足もきれいに3回止まりました。
しかもしかも、5分足が止まったところは直前の急下降に対してFR61.8です。
しかもしかもしかも、直前の下降に対して上昇は緩やかでギザギザしています。
これは売るしかありません。
売ってみると…
儲かりました。
「もしかしたらめっちゃ落ちるかもしれないゾーン」って何よ
実は、ここは 2015年10月から実に469日をかけて 7000 pips も下降した波のFR61.8 でした。
普段は使いませんが、今回に限って週足を見てみます。週足なのでローソク1本だけで1週間もあります。でもチャートの読み方は4時間足以下の時間足と何も変わりません。
大きな下降があったらFRを引き、戻しの様子を見ます。主となる下降に対して FR61.8 までギザギザ上ってきました。じゃあ下降に対する戻り売りが入る可能性があるな、ということです。
週足の下降 FR61.8 から仮に「ちょっと」下降したとします。図の一番右の小さな矢印ぐらいの下降ですね。
この矢印は小さく見えますが、なんと値幅が 600 pips ぐらいあります。600 pips ですよ!奥さん!
週足の縦軸はとんでもないスケールです。週足では「ちょっと」ですが、ちょっと下げるだけでデイトレーダーにとっては信じがたい値幅になります。
これが「めっちゃ下げるかもしれない」と言っていた理由です。
フィボトレードでは通常1回 20 pips 程度の利益を狙います。しかし、ここは下がり始めると値幅が取れそう、という環境認識がしっかりできているなら、利益を伸ばしても構いません。例えば、お昼過ぎに売って夕方まで放っておくと 200 pips 近く取ることができます。
最終的には、3営業日で 700 pips ほど、ほぼ直線的に下がりました。
週足なんて普段は見るもんじゃない
こんな話をすると必ず、「分かりました!これからは週足もしっかりチェックします!!」という理解力のない方が現れます。
フィボトレードは、4時間足、1時間足、5分足を使う手法です。日足や週足のような大きな足は、デイトレードにはほとんど役に立ちません。しかし、大きな節目にさしかかっているときに限って、その節目を確認する目的で大きな時間足をチラ見することはあります。
ただでさえマルチタイムフレーム分析は面倒です。4時間足、1時間足、5分足だけでも大変なのに、日足や週足を持ってきて問題を勝手に難しくしてどうするの?って感じ。
先生は「ぶっちゃけ1時間足と5分足だけで勝てます」とおっしゃっていました。そんなもんです。既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、当サイトの説明では4時間足もほとんど使っていません。
まとめ
この記事では、FR61.8を使ってトレンドの転換を捉えるトレードをご紹介しました。週足の下降FR61.8、1時間足の下降FR61.8、5分足の下降FR61.8と、FR61.8が大活躍するトレードでした。
この形は、上位足で意識されそうな節目でトレンドが転換するときにはよく見られます。過去チャートで似た値動きを探して、同じように分析してみてください。